■横浜大空襲慰霊平和祈願法要並びに永代供養法要
 去る5月11日(土)、当山におきまして横浜大空襲慰霊平和祈願法要と併せて永代供養法要を執り行いました。

 法要の中で住職は「平成から令和へと時代が変わりました。平成という時代は近代史において戦争のない時代でした。そして今日の平和の基礎は、戦災の方々の礎によるものです。」と述べ、戦災戦没者の無為安穏と世界の平和を祈願致しました。
 
 また、永代供養堂において有縁無縁の諸精霊に手を合わせ、お念仏を一同にお唱えいたしました。ご参拝の皆さまが高らかお念仏をお唱えする姿は、例え見ず知らずの他人ではあっても、そこには確かに「縁」があり、皆で助け合っていく、敬っていくことこそが人間の本来の姿であると感じる一幕でした。

 「平成」が終わり「令和」を迎えました。時代が変わりましても平和を願う心、敬いの心を忘れずに過ごしていきたいものです。
 


■灌仏会(花まつり)
 去る4月8日、お釈迦さまのご生誕をお祝いする恒例行事「灌仏会(花まつり)」が当山にて執り行われました。「花まつり」の名称は、明治時代に浄土宗で採用された呼称で、それ以来、宗派を問わず灌仏会の代名詞として用いられています。

 はじめに右手で天を指し左手で地を指した誕生仏に鮫島昭治氏、吉澤明良氏の両名は灯を、五十嵐節子氏、中村佳子氏の両名は華を、横地ナル子氏は香を献げ、お誕生を讃えました。
 
 法要では皆でお経を読み、お焼香をし、「灌仏会」の字の通り、お釈迦さまの誕生時、天に九匹の龍が現れて、甘露の雨を降り注いだという様子を模して、甘茶を仏さまに灌ぎました。

また、住職の発声の元「お釈迦様お誕生日おめでとうございます。」と皆でお祝いをし、今生きている生かされている喜びに感謝を致しました。

 法要後、甘茶をいただき、散華と甘茶葉を持って皆様帰路へつかれました。
 


■追儺式(節分会)
 去る二月三日、当山において節分会(追儺式)が執り行われました。

 節分とは季節を分けることを意味し、新しい年に向け邪気を祓い、幸多き年を迎えるという意味を込めて「追儺」の行事が行われます。「追儺」とは悪鬼・疫癘(えきれい)を追い払う儀式のことで、新年を迎える行事として中国で行われていたものが、文武天皇の頃に日本に伝わり、宮中行事として行われるようになったそうです。それが次第に庶民にも伝わり、節分行事が行われるようになりました。

 追儺法要では般若心経の読経の中、住職、当山僧侶、年男年女の方々に行道(本堂内を並んで歩きます)していただき、引き続き豆まきが始まりました。みなさん厄除けを願い、必死に鬼目掛けて豆を投げる姿はとても活き活きしておりました。

 今年の鬼は、一際背の高い元気いっぱいな若者と、もう一人は対照的に、少し控えめなおじさんとまったく性格が真逆な二人の鬼が太鼓を鳴らして走り回っていただき会場を盛り上げて頂きました。
 
 豆まきが終わると豆袋に入っている福券を景品と交換しました。また、最後に今年一年の無病息災と厄除けを祈念したお札をお授けし、一息ついて頂くために甘酒を振る舞い、滞りなくお開きとさせていただきました。

 今年豆をまいていただいた年男年女の方々は、工藤 正二氏、黒田 幸子氏、澤谷 愛美氏、吉澤 ミヤ子氏の四名の方でした。(五十音順)

 皆様のまたのご参加を心よりお待ちしております。
 


■成道会
 去る12月9日(日)今年最後の修養会行事である「成道会」と併せて「お身拭い式」が当山にて執り行われました。
 住職は表白(この法要の趣旨を述べること)において、お釈迦様のお悟りを讃え、阿弥陀さまのみ光がこれからも変わらず、皆様をお照らしいただけますよう祈願いたしました。また、ご参加いただいた方に、お焼香で身を清めていただき、お釈迦さまの像の埃を自身の心に例え、布で拭い取り、お念仏をお唱えしながら大念珠を一緒に回し、来るべき新年を清々しい心でお迎えいただきました。
 
 法要後は忘年会となりました。開会の後、工藤氏より乾杯のご挨拶をいただき同氏は、
「今日、皆様に会えたことに感謝いたします。災害などで、未だに普段の生活が出来ない人たちもいる中、このように楽しめることに幸せを感じます。」

と述べ、災害の多かった一年を振り返りました。楽しい時間の中、ビンゴ大会も開催し、盛会のまま中締めとなりました。中締めの挨拶で吉澤氏は、
「今年も一年が終わります。みなさん、来年もまた元気でお会いしましょう。良いお年をお迎えください。」

と述べられました。皆様のまたのお越しをお待ちしております。

 尚、今年一年間、当山すべての行事に参加された皆勤は、沢田君代氏・横地ナル子氏。一回だけ欠席の精勤は、横地一政氏でした。

 


■別時念仏会と呑竜文化講座
 去る11月4日、当山におきまして別時念仏会と呑竜文化講座が行なわれました。

 朝9時受付が始まり、客間にて一日のスケジュールと塗香、触香や礼拝の仕方の説明が行なわれました。香で身を清め、一列に整列し入堂いたしました。本堂では本日の無事と成満を祈る開白法要の前に、副住職による道場洒水が行なわれ、道場の四方をお護りする四天王 持国天王・増長天王・広目天王・多聞天王の前で洒水と散華をし道場を清めました。ご参加の皆様とともにお経を唱え住職より法話がありました。

お話において住職は、大本山知恩寺の福原髑P台下の「ぬくもりにやすらぐ」のお言葉をご紹介いたしました。朝晩冷え込んできて、布団や日差しのぬくもりを感じありがたく思います。心もまた同じで、お念仏をお唱えすることで阿弥陀さまを身近に感じることができ、心は満たされますと説かれました。

 
 午後から懺悔式が行なわれました。懺悔は「さんげ」と濁らずに読み、キリスト教の「懺悔(ざんげ)」を思い浮かべてしまいますが、若干ニュアンスが違います。

(もともとは仏教語で、キリスト教が伝来したとき、悔い改めるという言葉を訳すときに仏教の「懺悔(さんげ)」が使われたのだそうです。)

キリスト教の懺悔は自らの意識した過ちを悔い改めるものですが、仏教の懺悔は、自らが意識しない過ち、つまりは、生きていく為の人間の業を悔い改めるものであります。受者の皆様には、一人一人に懺悔文に名前を書いていただき浄焚した後、住職より灌頂・剃髪の作法を受け仏弟子として心身共に清め、気持ちも新たに本尊様へ感謝と誓いを込め、礼拝をしていただきました。

(ちなみに礼拝は、正式には五体投地接足作礼といい読んで字の通り、頭、両肘、両膝を地面につけ仏様を仰ぐ礼拝で、スクワットのように体力を使います。)

最後に副住職よりお札とお守りを頂戴し、別時念仏会が終わりました。
 
 続いて、午後2時より天台宗別格本山深大寺御住職の張堂完俊上人をお招きして、呑竜文化講座が行なわれました。

深大寺の境域は清水にめぐまれていることから、昔から水との関わりは深く、深大寺そばはあまりにも有名です。張堂上人はプロジェクター(上人は親しみを込めて「幻灯機(げんとうき)」とおっしゃっていました。)を使いながらユーモアを交ぜ平易に深大寺の縁起についてお話し頂き、また平成29年3月に国宝指定となりました「銅造釈迦如来像(白鳳仏)」についてもお話いただきました。

関東における寺院所有の国宝は鎌倉の大仏と銅造釈迦如来像の2体のみだそうで、国宝に指定された際の経緯、指定の日まで公表してはいけない苦悩など興味深いお話ばかりでした。最後に質疑応答があり、閉講となりました。

 朝から一日お疲れ様でした。皆様のまたのご参加を心よりお待ちしております。
 


■夏期暁天講座
 去る8月4日(土)当山におきまして第31回夏期暁天講座が『水』をテーマに行なわれました。
 “暁天”は“ぎょうてん”と読み、明け方のことを指し、先人の言葉に耳を傾け、朝粥で夏の弱った胃腸に活量を与え、心身共に健やかに過ごす仏教講座であります。お釈迦さまが明け方にお悟りを開かれたことに倣(なら)い、全国各地の寺院で開かれる夏の朝の行事であります。

 1限目。当山世話人でもあります、都市拡業株式会社社長の田尻 惠保(やすお)氏に「水 ―最も身近で最も不思議な物質―」の題してお話しいただきました。同社は水環境エンジニアリング企業として名高く、水に関する様々な特許を所得されており水道管の赤錆対策など世界に展開してます。同氏は、社長として辣腕を振るうだけでなく、給水管劣化防止の新技術として海外産業人育成協会(HIDA)などでセミナーを行ってきたほか、給水管の赤錆・赤水対策などについて学会発表や原稿執筆をなさっている『水』のスペシャリストであります。講座では、利き酒ならぬ利き水などを交え、私たちにも分かりやすいよう平易にお話しして頂きました。
 
 2限目。裏千家準教授 大山 宗公(そうこう)先生より「茶と水」と題しましてお話を頂戴いたしました。茶の歴史や千家について丁寧にお話しいただき、京都や横浜の名水についてもご教授いただきました。また、お弟子さんたちから参加者全員にお茶を点てて頂き、和三盆のお菓子と共に美味しくいただきました。
 
 最後に、朝粥を頂戴して猛暑を乗り切る糧としていただきました。
 皆様の来年のご参加を心よりお待ちしております。
 


■ともいき夕陽の集い『納涼家族会』
 去る7月29日、当山におきまして恒例の納涼家族会が行なわれました。
 今年は、前日に台風が上陸し、開催できるか心配しましたが、皆様の日頃の良き行いのおかげで当日の午前中には雨、風も収まり無事に開催することが出来ました。

 始めに本堂においてお檀家の皆様の先祖代々のご供養、家内安全とお子様の学業成就を願うご法要を務めました。住職より開会の挨拶が頂き、納涼会を始めさせていただきました。霊堂でセブンイレブンによる「出張コンビニ」、また石井造園による「盆栽マルシェ」が行なわれ、盆栽や植木の魅力を皆様に堪能して頂きました。また、境内では、焼きそばや焼き鳥、フランクフルトにヨーヨー釣りやコイン落としのゲームなども出店させていただきました。大光院の納涼会と言ったら欠かせない「流し素麺」ですが、境内にある竹を切って行ない、余った竹で箸や器を作りました。竹の香りがする素麺は一段とおいしいものでした。普段あまり食べることががない、屋台の食べ物、流し素麺に子供だけではなく、大人も楽しんで過ごしていました。
 お腹もいっぱいになったところで、スイカ割り、花火で盛り上がっていただいた後、本堂に戻っていただき藤本兄弟による、太鼓、ジャグリングの奉納で余興を楽しんでいただきました。目の前での音楽と合わせての太鼓の迫力ある演奏とジャグリングの華麗な技に圧倒されみなさま釘づけになっていました。

 最後に恒例のビンゴ大会とくじ引き大会が行われました。景品は、栗田園の栗田 裕氏、時久商事の時久 康信氏、セブンイレブンの加藤 誠氏、高木モータズの高木 定欣氏よりご協賛いただきました。最後の特等といたしまして皆様が一番気にしていたのは、なんといってもディズニーランドペアチケットの行方でした。今年は野口さん一家に当たりました。名前が呼ばれた時、場内から歓声が起こりました。

 中締めの挨拶を中村会長より頂戴し、会長からご寄進いただいた卵をたくさんお土産として皆さまに持って帰っていただき、大盛会のまま散会となりました。
 来年もより一層皆様に楽しんで頂けるよう頑張りたいと思いますので、ご参加をお待ちしております。



 


■初釜
 去る1月14日、当山におきまして初釜が行なわれました。
 初めに、本堂にて献茶式が行われ、御本尊様の前に大山公子先生の点てた抹茶をお供えしました。堂内には色鮮やかな散華が沢山に舞い、住職は生かされていることに感謝をし、参加者の皆様の平安と発展を祈願いたしました。

 茶室は、初釜の席の約束事にならい、床の間に掛軸と床畳に流れるほどの豊かな結柳の飾り付けがなされました。普段のお茶会とは違い明るく軽やかで、ご参加なされた皆さまの着物や振る舞いが花となり、室内は大変華やかな装いとなりました。

 厳粛典雅の中、大山先生の濃茶のお手前を拝見し、茶の湯を味わいました。その後、懐石のお料理をいただき、薄茶を楽しみました。

 




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